ジュニアアスリートのケガ・痛みと
体づくりについて考える。
ジュニアアスリートの活躍に、ケガや痛みはつきもの。しかし「どんな治療を受けさせたらいいのか」「ケガをしにくい健康的な体をつくるためには」など、悩みを抱える保護者は少なくない。今回は豊田市にある「ヤブオシ治療院」の藪押慶二先生に、ジュニアアスリートのケガと体について、考えを伺った。
オペが必要なケガかどうかの
見極めが大切。
―ジュニアアスリートがケガをしたり、痛みを訴えたりした場合は、まずどんな選択をするべき?
目で見て明らかな裂傷(切り傷・擦り傷)がある場合は外科ですが、それ以外のケガに伴う痛み全般は、整形外科の受診をお勧めします。骨に異常があったり組織が断裂している場合は、オペが必要になってくるからです。受診のタイミングですが、明らかに危険な接触をした後、なかなか動かすことができない場合は、すぐに受診を。時間や日数が経っても痛みに全く変化がない場合、もしくは痛みに波がある場合は、そこで受診をしたほうがいいと思います。
―今のかかりつけ医ではなかなか治らない。見切りをつけるポイントは?
あくまで僕の考えですが、一度の施術で痛みが半分くらいになっていると感じる場合は、そのクリニックまたは院で効果が出ていると思っていただいていいと思います。ただ、なかなか痛みが引かない、施術直後はよくなるがすぐにまた痛み始める、などといった場合は、見直してみるのもありかもしれません。また、その場合は整形外科を再度受診し、レントゲンだけでなくMRIも撮ってもらうといいと思います。レントゲンではわからなかった原因があるかもしれません。
正しい院選びは難しい。
ケガに負けない体づくりが大切。
―成長期のジュニアアスリートの体づくり。どうしたら?
ケガをした場合の対処やその後の治療ももちろん大切ですが、さまざまな情報が飽和している今、自分にあった院・クリニックを探すのは簡単なことではありません。それよりも大切なのは、ケガに負けない体をつくるということです。日ごろの食事と体の使い方に気を配り、良質な筋肉と骨格の形成を促しましょう。
当院では施術の際、親御さんに立ち会っていただき、お子さんの体の状況を説明させていただいています。そしてお子さん本人に「毎日これをやってね」「この姿勢はダメだよ」と宿題を出すので、それがきちんと守れているか、親御さんに日々見ていていただけるといいですね。親御さんと院が二人三脚となって、ジュニアアスリートたちの活躍を支えていくことが大切だと思います。
ヤブオシ治療院
豊田市豊栄町12丁目50-1
【予約優先】0565-42-3443
【施術受付時間】9:00~12:00、15:00~21:00
【休診日】第1.3日曜、月曜