中学生クライマー
本多 由梨奈
2020年東京オリンピックの正式種目に決まった『フリークライミング』。
数年前から全国各地に専用のジムができ、現在では約100万人の競技人口を抱える人気スポーツとなった。
そんなクライミングに本気で取り組む中学生が岡崎にいる。
彼女の名は“本多由梨奈”。彼女の素顔に迫る。
---クライミングを始めたのはいつ頃ですか?
「始めたのは2年半前くらいです。近所にここ(プレイマウンテン)ができたのを知って、お父さんときたのがきっかけです。やっているうちにできない課題があったんですけど、それをここに来ている人に教えてもらって、それができるようになって、それでクライミングの面白さにハマっていきました」
---今後の目標を教えてください。
「今の目標は、『ノースフェイスカップ』っていうボルダリングの大会です。去年は“fun”の準決勝で終わってしまったので、今年は、もう1個上の“Division3”で決勝にいくことです」
クライミングというと、パワーで“グイグイ”上がっていくイメージだが、実はそうではなく、ホールドの持ち方や足の掛け方、重心移動などを考え、身体全体の力を巧みに使う、非常に繊細な競技だった。
実際、彼女も“ムキムキ”ではない。細身の身体で、向きを上手く変えながら、長い手足を使い、スイスイ登っていく姿には驚かされた。
取材当日は、彼女にお母さんが同行。ジム内には彼女を励ます「ガンバ!」の声が響いていた。各地で開催される大会へはお父さんが帯同するらしい。彼女がクライミングを頑張れるのは、ご両親を始めとするみんなの支えがあってこそ。大人の声援が、子供を次のステージへと押し上げる。
大人である我々は、子供の可能性を広げる存在で在りたいものである。