あそびの先を見据えて。
フィジカルトレーニング
神経系運動能力という言葉をご存知だろうか。バランス能力、判断力、反応の速さなど運動を補佐する能力のことをいい、神経系統は生まれてから5歳頃までに80%ほど形成され、12歳でほぼ100%になるといわれている。この時期は、様々な神経回路が形成されていく大切な時期だと、あそびスポーツネットワーク代表の伊藤さんは語る。
フィジカル運動教室ではただ運動能力のみを上げることだけを目的とはしていない。代表の伊藤さんが最も大事にしていることはまず何よりも子ども自身が楽しむことであるという。
長年、子どもたちに何かをやらせるのではなく何が出来るのかを、自問自答した結果行き着いた答えは『あそび』にあった。フィジカル運動教室ではスポーツトレーナーの資格を持つ指導者がお手本になり子どもたちがダンスをするなどの『あそび』をふんだんに取り入れたカリキュラムを行っている。 近頃子どもたちの外遊びが激減する中、様々なスポーツが人と競うことを前提とし、特定の動きしか練習せず、他の競技に対応できないという傾向にある。
遊びながら筋力を養い身体の使い方を学ぶあそびスポーツはバランス感覚・リズム感・敏捷性などが発達させることを目的としている。神経系運動能力に重きをおいたその取り組みは基礎技能がオールラウンドに身につくと、近年では強豪チームの育成でも取り入られるなどして注目を集めている。