全中出場に向けて!
2017年に中学生硬式テニスダブルスで愛知県中学生総体と中学生新人を連覇したペアが西三河にいる。幸田町立北部中学校2年生の川田・南ペアだ。
互いに園児の頃からテニスを始め、毎日熱中する日々。中学校には軟式はあるが、硬式が無いためそれぞれ別々のテニスクラブに通っている。
そんな二人は、中学生になってからダブルスを組むようになった。シングルスとダブルスの双方で大会に臨む彼らの、テニスに対する思いを聞いた。
ーーーダブルスでの県大会優勝は狙っていたの?
「はい、狙っていました。でもシングルスの練習に時間をとられて、ダブルスの練習ができていなくて不安だったんです。」特に準決勝の試合では互いにうまくかみ合わず、辛勝だったようだ。
「二人ですることなので特に試合の流れを作ることが大事。自分のプレイをしっかりやって、お互いに声を掛け合って盛り上げることに気を付けています。」
優勝の決め手は、「しっかりサーブキープできたし、駿実のストローク、颯汰のボレーがうまく決まったので自分たちの流れで試合ができたことかな。」とこれまでの多くの試合経験から”試合の流れ”までも気にするあたり、やはり強者。
また、自身の課題もはっきりと捉えていた。「ファーストサーブをしっかり決めること」(駿実)、「バックハンドリターン(颯汰)が苦手なので克服しておきたい」。だがそれと同時に、目標も見えてきていると続ける。
ーーーダブルスでの目標は
「中3で全中に出ることです。僕たちは普段は別々の場所でシングルの練習をしている事が多いので、都合を合わせてダブルスの練習時間を確保したい。」「しっかり準備して新人戦のように不安な気持ちで臨まないようにしないと、ライバルには勝てないと思うから。」とお互いの意見に納得の様子だ。
意志と決意を同じくした彼らの目に、もう不安の色はない。
ーーー互いに得意なショットがある?
「左利きでパワーがあるから、ベースラインからの強いフォアストローク」(駿実)、「正確なポーチとストレートアタックが得意です」(颯汰)。
各々の得意なショットが決まることで試合の流れを引き寄せることができるのだという。驕らず練習を積み、精度を上げていくと話した。
互いにをどのように思っているか聞いてみると、「僕は颯汰のことを信頼している」(駿実)、「僕は駿実のこと結構心配、でもハマった時のパワーがすごい!」(颯汰)と対照的な言葉が聞けたが、それこそがこのペアの強みであるし、互いをよく知る証拠だ。
将来の夢を聞かれて「テニスに関わる仕事に就くこと」(駿実)、「プロテニスプレイヤーになること」(颯汰)と話した両者。夢をかなえるため、今の“目標“に向かって邁進する。