変化を恐れるな。
地道に続けていくその先に。
六ツ美中学校 陸上部
総部員数77名、大所帯の六ツ美中学校陸上部に取材を行った。この日の練習は走り込みの練習だったが、ただ走るだけではないのが六ツ美中陸上部らしさ。50mを10本走るにしてもトラックを使ってリレー形式で行うなど、飽きない工夫が凝らされていた。生徒たちも和気あいあいとした雰囲気で楽しそうに練習に取り組んでいる様子が見てとれた。
六美中陸上部のスローガンは「地味に地道に」だ。顧問の飯見先生は「こつこつ取り組む過程を大切にしている。ただ、頑張っても、頑張ってもうまくいかないときは、種目を変えるように指導している。その見極めは難しいが、地道に続けることと、柔軟な思考は、現代を生きる子どもたちにとって財産になると思っている。」と話してくれ、人生においてコツコツとやり抜くことが大事でありながらも、自身の適性を考え、ときには変わる勇気を持つことが大事だと、生徒たちへメッセージを伝えている。
そして、先生のメッセージを受け、生徒たちに変化が少しずつ起き始めている。男子キャプテンの山﨑大雅(やまざきたいが)くんは「団体で総体と市長杯を優勝し、三冠を達成する」と意気込み、女子キャプテンの村松美羽(むらまつみう)さんは「新人戦では悔しい思いをした。まずは入賞を目指す」と話してくれた。そして、「挨拶や、人数の多さを活かした応援を見てほしい」と声を揃える。
努力が好きな生徒たちと、将来まで見据える顧問の先生との出会いが、どこまで化学反応を起こせるか今後の変化が楽しみだ。
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