常に全力、自分の力を100%発揮しよう。

矢野アローズ

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矢南アローズの練習場所に向かうと、元気な掛け声が響き渡って来た。

矢南アローズには、たくさんのメンバーがいるのだな、と思いグラウンドを見渡すと、6年生12人が駆け足をしていた。まるで30人ぐらいのチームかと思うような掛け声だった。

矢南アローズは、1989年(平成元年)に岡崎市立矢作南小学校の児童を対象に設立された少年軟式野球チームで、現在は6年生14名を含む総勢60名のクラブチーム。

横前監督に伺うと、今年のチームは、守って守って、数少ないチャンスを確実にものにして勝ってきており、現在もフタバ少年野球大会で準決勝まで勝ち残っているとのこと。他にも中日少年野球大会でも優勝。ただ、メンバーの仲がとても良いので、チーム内での競争心が少し欠けるともつぶやいていた。過去には、中日少年野球大会で東海大会まで出場しており、NPB12球団ジュニアトーナメントでは、中日ドラゴンズJrとして矢南アローズ単独で出場し3位の実績を持つ、伝統あるクラブチームである。

子供たちには、常にきちんとした挨拶をしよう、常に全力で何事にも取り組もうと接している。この指導の効果が、私が最初に感じた12人の掛け声の大きさに出ているのだと感じた。また、練習メニューもコーチ陣が考え抜いたもので、反復練習で自然と身に付くようになるしっかりした内容だった。

3年生から野球を始めた城下大地くんは、キャプテンとしてチームの雰囲気を1番に考えて率先して声出しをしている、と話してくれた。保護者の方も、裏方としてバッティングマシンを動かし、練習のお手伝いをしながらチームを盛り上げていた。選手、監督、コーチ、保護者の方々が一つの方向に向かって取り組んでいるのを感じながらグラウンドを後にした。

(文 白井寛治)

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