創立50年の節目。
豊田バスケットボール大会 レポート
豊田バスケットボール協会設立50周年を記念した大会が開催された。
3年も前から企画を練ったという今大会には、小学生から大人までの約90チームが参加した。
選手側・運営側それぞれの思いに迫りながら、4会場8日間にわたる熱戦の様子を伝える。
取材に訪れた8/27は、同大会の開催最終日であった。
うだるような残暑の湿気を体育館の外に感じながら、夢中で試合に興じる選手たちの姿があった。
主催でもある豊田バスケットボール協会は、今年で設立50年を迎えた歴史ある団体。
Bリーグを運営したり、各種リーグ戦や諸大会を催したりと、バスケの普及や発展のために尽力してきた。
今でこそ名も知れ渡りさまざまな活動ができているが、設立当初は中学・高校・一般男子の3部門しかなく、
大会などの稼働は延べ15日程度と少なかった。しかし時代の流れとともに協会加入者は増え、各所からの応援もあり、
今では1年の1/4を各種事業に費やすことができている。
「今大会の運営はありがたいことに、43名もの役員と各チームからのレフリーの提供、子供達のオフィシャル運営など多くの協力のもと開催している。
3年前から綿密に企画してきてよかった。この50年を節目とし、また新たな気持ちで51年目のスタートを切りたい」と、理事長の森岡氏は感慨深げに話した。
試合の様子はというと、選手たちは第一回戦から気迫充分。
ジュニアの部男子はKBBvs.シェンロンという好カード。
持ち前の個人技を生かした試合運びを見せ、KBBが73対64でシェンロンに初勝利、優勝を勝ち取った。
女子の試合では、キャプテン雪江彩花率いる豊田が他チームに圧倒的な点差をつけ決勝に進出。
同じく勝ち進んできたベアーズと対戦。前半は一進一退の接戦となったが後半に入っても運動量の落ちない豊田がじりじりと点差を広げ、
結果46対36で豊田が優勝。
試合後のインタビューでは「先輩たちが抜けた今、自分たちのバスケをしなくてはいけないと思い、試合に臨んだ」
「豊田市内の大きな大会の一つだから、絶対にいい成績を残したかった」と話す選手ら。
選手にとっても主催にとっても、それぞれの心に特別な思いの残る大会となった。(文・光田さやか)