まずは1勝。
自ら動き、判断力を養う
岩津中学校 女子バスケットボール部
この日の練習はアップをしてから、ディフェンス練習、シュート練習、実戦という流れだった。取材を通して印象的だったのが、練習中に生徒たちのプレーをすぐに振り返させるシーンが何度もあったことだ。自分たちの強みはなんなのか。ディフェンスの動きの理由はどこにあるのか。起こったプレーに対してどうすれば良かったかを生徒たちに答えてもらうといった様子だった。
顧問の山本先生は「判断力を鍛えて、柔軟な考え方を持ち、自分自身で選択できる大人になってほしい」と、プレーを止めてまで説明している意図を話してくれた。練習には型やパターンがあるが、試合ではその通りにいかないことが多い。いかに周りの状況を把握して柔軟な発想でプレーができるかどうかが鍵になってくる。
理にかなっている練習を行っている中でも、キャプテンの柴田杏(しばた りあん)さんは地に足をつける。「まずは一回戦突破。キャプテンとして声を出して引っ張っていきたい」と笑顔で話してくれ、また、坪井明璃(つぼい あかり)さんは「力強いプレーを見てもらいたい」と意気込む。
自ら動いた先に気付きがあり、その気付きがチームのためにもなる。多くの気付きを得た岩津中女子バスケ部の今後が楽しみだ。
菅沼卓徒
[ad]