伸びる楽しさ
小さな成功体験の積み重ねで見えてくるもの。
六ツ美北中学校
陸上部
「総体と市長杯で頑張りたい」総勢約80名の部員をまとめる、男子キャプテン畔栁凌大(くろやなぎ りょうた)さん、女子キャプテン?田愛奈(よしだ あいな)さんがともに掲げる今後の目標だ。先日行われた新人戦では、男子は悔しさを、女子は喜びを味わった。新人戦の結果も意識しながら取り組んでいる練習の1日を取材させてもらった。
六ツ美北中学校のこの日の活動時間は16:00~17:00と1時間の中でいかに効率良く楽しく練習しているかが考えられており、練習内容は基礎的な内容が多かったが、随所に「六ツ美北中らしさ」が見てとれた。
1つ目はタイヤ押し。イメージは廊下での雑巾がけだ。瞬発力やそれを持続させる持久力をつけるにはもってこいだろう。2つ目はハードルまたぎ。股関節の柔軟やストライドを広げるにはいい練習だ。そんな「六ツ美北中らしさ」を真面目で素直で一生懸命に取り組む生徒たちに「伸びる楽しさ」を伝える顧問の飯田先生は、「勝つことも知ってほしいが、それ以上に自分の記録が伸びたり、頑張ったという思いを感じたりして卒業してほしい」とのこと。長距離を担当している太田先生も「質と量で高校生に勝とう。そこで強くなる楽しさを見つけよう」と声をかけ練習を行っているため、生徒1人1人が達成感のある日々を送っている。
総体と市長杯で見られる景色は、ここから積み上げていく小さな成功体験のその先にある。
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