三州ボーイズ 小林天太くん
三州ボーイズ
小林天太
小林天太くんの所属する「三州ボーイズ」は、第49回日本少年野球春季全国大会愛知東支部予選で優勝し、結成から10年で初めて全国大会への切符を手にした。
12月1日に豊川高等学校のグラウンドで行われた決勝の相手は、「豊川中央ボーイズ」。
初回の2点は、小林くんのクリーンヒットで獲得。その後も追いつかれそうになれば引き離すという常に主導権を握る戦いで、8対6で逃げ切り、参加11チームのトップに立った。
得点に絡む活躍で勝利に貢献したメンバーの1人が、中学1年生の時から不動の4番バッターである小林くん。野球を始めたのは小学3年生の時だ。
小林くんは、スポーツができるようになりたいとサッカーを始めたが馴染めず、なかなか運動が好きになれずにいた。そんな時に監督から声をかけられたこともあり岡崎南クラブに入団。これが野球との運命の出会いとなる。
才能が開花したのは小学6年の秋。それまではレギュラーに恵まれなかったが、ひょんなことから試合に出場。そこでの活躍が認められ、レギュラーに昇格した。運動が苦手で引っ込み思案だった小林くんは今やチームの柱の1人だ。
竹崎監督が常に「目標は全国大会優勝」と選手を叱咤している通り、今の三州ボーイズは個々の能力が高くバランスが良い選手が揃っている。
今回の予選でも全ての試合で先制点を獲得。出塁率の高い1〜2番から4番小林くんへと繋ぐ、得点を重ねるいい流れが出来ている。
小林くんに目標を聞くと、チームの目標と同じく「全国大会優勝」と答えてくれた。
「大会で活躍し、チームを優勝に導きたい。引退試合となる3年生の夏季大会でもまた全国に行きたい」
小林くんが見据えるのは、まず3月に埼玉県で行われる全国大会。そこから引退試合を経て、高校へ進学してからも変わらず野球を続けたいと思いは膨らむ。
野球の楽しさも厳しさも知る小林くんの能力が、今後ますます大きく花開くことを期待せずにはいられない。
白井寛治
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