実戦経験を多く積み、
自ら仕掛ける姿勢を磨く。
矢作中学校 男子ソフトテニス部
明るく、楽しく、そして何よりもテニス好きが集まる矢作中学校男子ソフトテニス部を取材した。
まず、取材を始めて感じたのは、6面もあるコートの広さだ。この日はそれを男子と女子で3面ずつに分けており、効率的な練習を行っていた。
そして、この日の練習内容はボレーとストロークで体を動かし、サーブとレシーブを行った後に、実戦を想定した試合形式の練習を行うといった流れだった。
試合形式の練習がなかなか面白い。1ポイント先取で、目まぐるしく生徒が入れ替わっていく。すぐにサーブで終わることもあれば、長いラリーが続くこともある。この練習の意図を顧問の和泉教諭は「1ポイントにかける意識の徹底と、1球でも多くボールに触れる時間を作るため」と話す。サーブやラリーの中での駆け引きを行い、自分たちから仕掛けていく姿勢を身につける。また、3面を使用している場合は最大で12人が同時にプレーできるため、1年生も貴重な実戦経験を積むことができる。キャプテンの井上結太(いのうえゆうた)くんは、「相手の前衛の動きを見て、次にくるボールを予想して点を決めるために動いている」と、この練習での意識を教えてくれた。
コートの広さを活かした練習量で着実に力を付けていく矢作中男子ソフトテニス部。その名が全国に知れ渡る日もそう遠くない。
菅沼卓徒
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