“競う”気持ちを
大切にしてほしい。
刈谷レスリングクラブ
今回お邪魔したのは、設立30年を迎える『刈谷レスリングクラブ』。
この日は「合同練習会」が行われており、全国各地から30を超えるクラブ、約250名の選手(園児から中学生)が集い、6面にも渡って敷き詰められた、カラフルなレスリングマットの上で、お互いの技を競い合った。
ウォーニングアップを兼ねた練習はレスリング独特のもので、ほふく前進や飛び込み前転、バック中など、他の競技ではあまり見られないトレーニングが含まれていた。
自分の身体を思うように動かすこと、動きの中でのバランス感覚が基本となるスポーツなのだろう。
「身体づくり、動きづくりは、レスリングだけでなく、将来、他のスポーツをやっても必ず役に立つ。ぜひ、小さなうちに、レスリングに取り組んでほしい」と話すのはチームの監督。「レスリングは自分の身体ひとつで勝負に挑む競技。子供たちには、順位や勝負、競うことを大切に、できないことや諦めないことを学んでほしい」。
さらに、保護者の方にも話を聞いた。「まだまだマイナー競技なので、一流選手がクラブに顔を出してくれたりするので、憧れを身近に感じることができるのもレスリングの魅力です」。
実際、この競技会にも、日程の調整がつけば、オリンピック選手が顔を出すことがあるという。
夏季オリンピックは、日本レスリングの活躍により、大いに盛り上がった。
ただそれは、多くの方々の地道な活動に支えられているものでもある。
園児からレスリングに触れられる同クラブ。
彼らこそ、未来を照らす光となるはずだ。