楽しく、速く。
 そして、強く。

スクワッドタクヤ

スクワッドタクヤ

水曜日夕方の井田公園。コーチがトレーニングの支度をしていると、学校を終えた小・中学生が水筒片手に続々と集まってくる。
挨拶で始まり、準備体操、ドリル練習、今日の練習メニューと続く活動は19時までの全90分。練習に励む子供達に向け「地面からの反発を感じてるか?」「どんな感じがするか?」といった、動作をしている時の「感覚」大切にしている点が特徴的だ。そして、高学年や中学生が、必死にそれを感じようとしている表情や、低学年が上級生の姿を真似しようと試行錯誤する様子から子供達の真剣さが伝わる。
子供達に話を聞くと、中学生は「先輩や同級生に勝ちたい」と、ライバルの存在が明確。対照的に、小学生では「良い記録を出したい」「マラソン大会で良い順位を取りたい」と、自分の成長を目標に上げた。どちらも素晴らしい目標だ。
そんな子供達を、公園の端で見守る保護者。「時間がある時は見ています。指導が細かく丁寧なのと、沢山走らせてくれるので体力がつきありがたい」と、全幅の信頼を寄せているようだ。
「走ることは楽しいこと。だから子供達にそれを第一に伝えたいです。その上で速く、強くなってほしいです」。と親しみやすそうな優しい笑顔で、代表の柴田さんは話す。楽しみながら成長できるクラブで、子供達は砂煙を上げて地を蹴り続ける。

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