チーム全員で声出して、上へ。
東海中学校
ソフトテニス部
「苦しい時ほどペアでよく話をしなさい」
今年から顧問となった、前原先生が何度も口にしたこのセリフ。
実は、前原先生はソフトテニス未経験者。前任の先生と指導の違いから、生徒は戸惑いもあり、うまくいかないことも多かったという。
それでも上を目指すチームになろうと練習試合では相手チームの先生にアドバイスを求め、経験豊富な指導者の方を呼び、指導を仰いだ。テニスが大好きで、練習熱心な子が多く、朝練では自分で考え、苦手を発見し、課題練習をこなす。そして、試合で悔しい思いをしたときでも、学校外のコートを自分たちで抑えて練習したり、普段からクラブチームで活動したりしている部員もいる。
そんな、先生とともに成長したチームは、よく話あってプレーできるようになり、感情で左右されて崩れることも少なくなった。
「ペアでの会話を意識するようになって、相手のことがよく見えるようになった」と、キャプテンの安達君も話す。さらに団体戦にかける思いも強く、県大会出場を目標に最後まで声を出し、ペアやチームで話し合い、自分たちの悔いのない戦いをしたいと意気込む。
そして後輩たちに伝えたいことを安達くんと伊藤くんに聞くと、「夏の大会は、どれだけ練習しても、思いもよらないハプニングが起こるし、奇跡も起こる。その奇跡をつかむためにも、冬の間もしっかり走り込み、部活動外での努力もしてほしい」と自分たちの経験も踏まえ、話してくれた。
顧問・ 前原先生、近藤先生 (文 菅沼卓従)
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