基本の積み重ね
2年ぶりの全国の舞台へ
美川中学校
吹奏楽部
2月上旬、基本をしっかりと積み重ねていく、美川中学校吹奏楽部に取材を行った。
この日の練習内容は久しぶりの合奏。部活開始が近づくにつれて、続々と部員が音楽室に入ってくる。各自、楽器を運びながら明るく、和気あいあいとした雰囲気の中でもテキパキと動いていた。そして、音のチューニングに入ると雰囲気は一変。ピリッとした雰囲気になり、顔つきも変わる。
顧問の杉山先生も「メリハリがある生徒たちと目を細め、「部員1人1人に自覚が出てきて、練習でもコンサートの企画でも主体的に行動を起こすようになった」と話してくれた。
毎月提出する目標シートをもとに、今まで以上に自分で考えて練習するようになったという。そのシートには「先月の反省」、「今月の目標」、「手だて」の3項目があり、先生からのアドバイスもある。先月の反省が「ビブラートが重くなってしまった」だとしたら、今月の目標は「ビブラートを聞いてて美しい音にする」とし、手だてを「メトロノームに合わせて4分音符から16分音符にビブラートをかけて練習する」といった具合だ。
部長の野村碧月(のむらあつき)さん、副部長の伊藤彩夏(いとうあやか)さん、林咲来良(はやしさくら)さんは、「目標は全国大会出場」と声を揃えた。少しでも長く部活をやり、音色を見てほしいと意気込む。一昨年に見た景色が次はどう映るのだろう。美川中吹奏楽部の全国への一歩が始まる。
菅沼卓徒
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