役割を果たし、団結力の強いチームへ
甲山中学校 女子バスケットボール部
三年生が引退となる最後の大会で、甲山中学校女子バスケットボール部は惜しくも初戦敗退となった。試合の流れとしては、前半リードされていたところ、粘りを見せて逆転。一時は点差がつきかけたが、最後は一ゴール差で惜敗した。
負けはしたが、試合内容は大変充実していて、子供たちはみな「今までで一番楽しい試合だった」と笑顔を滲ませた。
今年で指導五年目となる顧問の梶間先生は、本チームを「みんなとても素直で一生懸命。バスケットが好きと言う選手が多い」と評価。その素直さに自分も触発されるとのことで、指導方法も入念に考え、伝えてきた。
「スポーツは常に怪我と背中合わせ。そのために時には厳しく指導し、緊張感を持ってもらう場面もあった」
ただ、厳しいばかりでは子供たちの気持ちをひとつにすることはできない。バスケットボール以外でもコミュニケーションを取り、良い関係性を築いてきた。
三年生が六人、二年生二人、一年生が六人と決して大人数ではない部員だが、それゆえに一人一人が役割をきっちりこなし、団結力が強いのがチームの持ち味。決して体は大きくないチーム。絶対的エースを中心に、というよりはそれぞれが力を持ち寄って目標に向かう気持ちが、固い結束に繋がっている。
他の中学校がそれぞれ実力をつけていることもあり、最近の大会では惜しい結果となることが続いているが、今の団結力と素直さで着実に実力をつけ、今後の試合では成長した姿を見せてくれることが期待される。
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