市長杯で悲願の優勝を
福岡中学校 軟式野球部
雨が降りそうな曇天の中、福岡中学校軟式野球部のメンバーは練習を行っていた。野球部は現在、一年生15名、二年生10名、三年生15名が所属している。
中学校から野球を始めたという経験の浅い子も多く所属していることもあり、実戦形式の練習を多く取り入れている。ここでは子供たちにヒットを打つ以外に点を取る手段は何があるのか、ということを考えてもらい、それを試合で活かすための練習へとスムーズに移行する狙いもある。プレーごとに顧問である萩原先生が身振り手振りを交えて丁寧に言葉をかけていたのが印象的だ。
萩原先生は通算で4年、野球部の指導に関わっている。毎年チームカラーに合った戦略を考えているが、今年のチームは、ピッチャーが失点を最小限に抑えた上で打撃陣が少ないチャンスを確実に点に結び付ける、と言う流れで勝利に繋げている。
エース塩尻くんは中学校からピッチャーとしての実力を発揮するようになり、メキメキと頭角を現してきた。球速130キロ近く出せる剛腕ゆえチームメイトからの信頼も絶大で、2〜3点リードされていても勝てるという雰囲気がベンチ内に漂っている。
事実三年生になって臨んだ、中日少年野球大会、総合体育大会では続けて準優勝を収めた。
2位が続いたことで、「次こそは優勝」という熱い思いがある。次回は三年生にとっては最後の試合となる市長杯。これまでの練習の成果として投打ともに持ち味を生かした熱戦に期待したい。
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