先輩を越えたい。
目標「全国ベスト4。」
全日本の石川祐希選手を輩出し、ここ数年、県内上位は当たり前、全国にも「矢作=強い」と名実ともにトップの岡崎市立矢作中学校男子バレー部。部員は21名。全国からの注目を感じながら、目標達成に向け、打ち、繋ぐバレーにのめり込んでいる。
3年生のキャプテン高須君は、「全国出場は目標だったから嬉しいが、初戦負け。一勝はしたかった」と戦績を振り返り、「春に勝てない時期があって、普段の生活を見直したら勝てるようになった。人任せにしないこと。自分が動くこと…。日頃の行いが、バレーには大切だ」と自信をもった様子。副キャプテンの鈴木君は「後輩には僕たちを越えて欲しいと思っている。次の全国大会では一勝を!」と強く願う。
新キャプテンは、辰野君。「目標は全国大会ベスト4以上。学校名や先輩の結果を、良いプレッシャーに感じている。他校の様子が分からないので少し心配だが、自信はある」と話す様子に静かな闘志を感じた。一方、長身のエース木下君の決意は固い。「先輩と一緒に出場した全国大会では勝利に貢献できなかった。今年は、チームの中心として、大事な時に決め、声を出し盛り上げていく」こちらが聞けば聞くほど興奮冷めやらぬといった様子で答えた。
今回の取材で誰よりも熱意を感じた人物がいる。他ならぬ顧問らだ。選手達を全国へ導くための努力は厭わないと大野・落合顧問の両者は話す。
「矢作」というプレッシャーを彼らは実力に変え、目標を達成するだけのパワーがある。選手と顧問が一体となっている「強い矢作」は今年も健在だ。