第11回卒業記念サッカー大会「MUFGカップ」に出場する西三河代表チームが決定!
<グランパスみよし>
赤いユニフォームの少年たちが、緑の芝で歓喜の咆哮をあげた。今大会を制した「グランパスみよし」。キャプテンを欠いての試合となったが、接戦を制し見事優勝。チームの持ち味や今後の課題を選手らに聞いた。
7番・鈴木湊くん
「試合では、切り替えの遅さやシュートが決めきれない部分が目立ち、自分自身にいら立つこともあった。でも、この日のために基礎をたくさん練習してきたので、ケアレスミスを少なくして、これからも頑張りたい」
3番・出崎蓮太くん
「練習で、右足をねんざしてしまったが、この試合に向けてリハビリや調整をしてきた。今回は一試合だけ出場できてうれしかったが、今度は万全の体勢で臨みたい。うちのチームはキーパーが“神ってる”ので、後ろにいてくれると安心する。思う存分プレーできる」
1番・花田倖臣くん
「“神キーパー”ではないけど…(笑)そう言ってもらえてうれしいです。しっかりセーブできるようにがんばります。声を出してリードしたり、みんなを集中させたり、一丸となって戦えるチームを目ざします」
今後は舞台を県に移し、さらなる強豪とぶつかり合う。ますますの活躍に期待したい。
<安城北部FC>
「両親や監督など、周りの大人が、サッカーをする楽しさを教えてくれた。それに感謝したい」と話すのは、「安城北部FC」のキャプテン・川端くんだ。彼を含めチーム代表者の3名に今回の大会を振り返ってもらう。
7番・川端治稀くん
「2点取られて危ない試合もあったけど、その後持ち直して点を返すことができた。キャプテンとして、自分がチームを勝たせたいという気持ちがあった。これまでたくさんケンカや言い合いをしたけど、とにかく勝つことにこだわって、チームをたくましくしていけたと思う」
5番・西尾成未くん
「練習では、体幹を鍛えるための走り込みやシュートまでの持って行きかたなどをしっかりやってきた。今回は、試合の前半に体をアップしておいたので、後半で活躍することができた。サッカーは、最後までどうなるかわからないからおもしろい」
8番・中野陽太くん
「普段通りの実力が出せるかどうかが、カギだと思った。特に、「グランパスみよし」の7番や「SC豊田東」の10番・5番はマークしていた。これからも、チームプレーで点を決めるようなサッカーをしたいと思う」
各地の大会で、着実に爪痕を残す彼ら。目標とする「全員サッカー」でのプレーに今後も目が離せない。
<SC豊田東>
積極的な試合運びを見せたのは、豊田市に本拠地を構える「SC豊田東」。メンバーに胸の内を聞いた。
5番・矢澤旺典くん
「愛知県一番になりたいという思いで今までやってきた。日ごろの練習では、一対一になったときに相手に競り負けないように、前に出る練習を積んできた。このチームの強みは、点を取られても落ち着いていれば逆転できるところ。これからチームを引っ張っていく子たちには、何が何でも勝つという気持ちで練習していってほしい」
10番・鈴木斗憂くん
「シュートが積極的に打てなかった試合があり、もどかしい思いもした。自分は、パスの起点になりたいと常に思っているので、これからもそんなサッカーができればいいと思う」
2番・高木理駈くん
「相手に点を取らせてしまった。0点に抑えて勝ちたかった。チームの強いところは、運動量が落ちないというところ。逆に弱いところは、センターバックが上がったときに両サイドが広がってしまうところ。今後もそれを意識して、気を付けていきたいと思う」
インタビュー中、監督への感謝の言葉も聞かれた。今大会での経験は、きっと彼らを成長させてくれるに違いない。
<ヴェルダン>
チーム全体の課題を「崩し・落としてからの動き」と銘打ち、取り組んできた「FCヴェルダン」。練習の成果は発揮できたのだろうか。
11番・畔柳瑛太くん
「相手を0点に抑えるために、相手の動きの崩し方や、そこから味方へつなげる動き方の練習をしてきた。試合では活かせたり、そうでなかったり…。このチームはPKに弱いので、精度を上げていけたら」
10番・栂野颯馬くん
「自分は、スルーパスが得意なので、これからの試合でもどんどんパス回しをしていきたい。畔栁くんも言っていたけど、チームがプレッシャーに弱い部分があり、精神的に追い込まれると負け越してしまうことが多いので、それは気を付けたい。これまで指導してくれた監督にありがとうという思いでいっぱい」
9番・大倉凛芽くん
「試合では、ミスもしたけど、自分で得点を決めることができてよかった。自分自身の課題は、得点力を上げること。気になっているのは「FC豊田東」の10番。いろんなところにパスを出して、シュートを決めに行っているので、自分の今後に活かしたい」
試合を振り返り、冷静に分析する彼らには、新たな課題がもう見えている。持ち前の明るさと団結力でチームをさらに強くしていってくれることを願う。
文・光田さやか