野球の前に中学生
竜南中学校
野球部
校庭に一歩足を踏み入れた瞬間遠くから「こんにちは」の挨拶が響き渡り、一瞬で野球部の子達だと分かり(野球部してるじゃん!)と、私の心を弾ませた。
岡崎竜南中学校野球部は、5月に1年生が入部して38名の部員数になった。
顧問を務めるのは、田中先生、鈴木先生、伊佐治先生だ。
指導についてお伺いすると、「野球をする前に中学生としてやるべき事がある、返事、挨拶、道具の整頓、勉強、教室で頑張る。それらが出来た者が野球をすることが出来る」この教えこそが最初の挨拶を生み出したのだなと合点した。
田中先生いわく「誰もが自然と応援したくなる様なチーム作りをしてきたんだ」と。なるほど、それが一人一人の人間性を高める指導につながっているのだとうなずけた。
キャプテンの河原君に今年のチームはどうかと聞くと、「1番が塁に出て2番の僕が送りバントをして、3番4番で点を取る、そしてエースの谷口君が作ったリズムを壊すことなく守り切って勝利する野球」という頼もしい答えが返ってきた。
キャプテンとしての心構えの問いには、「自分が率先して声を出したり、全力プレーをして自分の背中で見せる」とのこと。熱い気持ちが伝わるキャプテンらしい答えに確かな手応えを感じた。
そして最後に「保護者の方々が協力的で凄く助けられている」と感謝の言葉も。
取材に訪れた日は大会3日前で3年生はこの大会が最後となる。キャプテンの言葉通りの試合運びになっただろうか。結果が非常に気になるところである。
(文 白井寛治)